2007年10月13日土曜日

タイの政治

タイの戒厳令、11県で解除・3県で再発令へ
2007/10/12 (19:10)

【タイ】タイの国家安全保障議会(議長、ソンティ副首相)は12日、戒厳令を11県で解除する一方、3県で再度発令する方針を固めた。16日の閣議で承認を求める。戒厳令下の県は今回の措置で、タイの全76県中、タクシン前首相派の勢力が強い北部チェンマイ、東北部ブリラムなど27県となる。INNニュースなどが報じた。
 戒厳令は昨年9月のクーデター直後に全国で発令され、今年1月にバンコクなど41県で解除された。12月23日に予定される総選挙まで3カ月を切ったことから、公平な選挙活動のため全面解除を求める声が上がっていた。
 安全保障議が解除を決めた11県はプラジュアブキリカン、ペッブリ、ラチャブリ、コンケン、チャイヤプム、ナコンラチャシマ、マハーサラカム、ロイエット、カムペンペット、ノーンブラムプー、ウドンタニ。
再発令されるのは東北部のノンカイ、ナコンパノム、ムクダハン。

昨日のpolitics & government of thailandの授業で、タクシン前首相を支持する北部や東北部の貧しい国民の要望と、都市部に住む彼らの要望は違うということだった。タクシン前首相の出身地である東北部の国民は、どの国もしばしばそうであるように、タクシン前首相の支持率が高い。東北部は農業が盛んだから、(一方で貧しい地域に含まれるんだろうけど、)1 million baht for 1 village fundや30 baht healthを実施したから、この恩恵を受けた地域はタクシン前首相の支持率が高いと言える。一方で、自らイギリスのサッカーチームを買収したり、シンガポールの企業の株を購入したりと、のちのちタイの経済成長を妨げた原因を作ったのもタクシン前首相だから、都市部の国民の一部からは非難されている。いったい誰のために、何のために、憲法を改正したり、適当な政治家を選べばいいんだろう。
そういえば、2年前に訪ねたチェンマイのHIV患者を保養する施設の人が、タクシン前首相の政策のおかげで、安く治療が受けられるんだと言ってたっけ?

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