2007年7月16日月曜日

@江国香織さんの本

江国香織の小説が好き。彼女が描く主人公のほとんどは、生涯忘れることができない恋愛を経験している。いつになってもそれを思い起こしながら生活している場合もある。生涯忘れられない人の、いちいちの仕草を丁寧に思い起こし、感じることができる主人公は素敵だと思う。官能的なセックスも、読み手の私まで想像することができる。

あたしたちは毎晩一緒にご飯を食べる。(割愛)だからあたしは思うのだけれど、あたしたちの身体はもうかなりおなじものでできているはずだ。栄養素というか、肉体組織の構成成分として。その考えは、あたしを誇らしい気持ちでみたす。(江国香織・うんとお腹をすかせてきてね)

わたしは、この彼女の考えに共感した。大好きな人と、たくさんおいしいものが食べたい。気持ちいいほどきれいに平らげ、お腹いっぱいになりたい。だから私は、おいしそうに食事する人が大好きだ。きっとその主人公も思っているんだろうけれど、気持ちいいくらい口を大きく開けて、たくさん食べる人を見ていると、とっても満足する。精神的にも肉体的にも。

考えてみれば、大学に入ってから本を少しずつ読むようになった。前はほとんど読まなかった。櫻井秀勲(さくらいひでのり)さんの「女が20代で後悔しない生きかた」を読んで、気づいた、というのも理由のひとつなんだろう。

生き方、考え方の違う人と付き合っていますか?
異業種パーティーに参加している女性を見て、
「こういう雰囲気の中で友人を作れる女性たちは、さまざまな価値観を吸収し、それによって、知らぬ間に自分を大きくできるのではないか、と」思ったそうだ。
そこで、「乱読」を20代にしておくといいと薦めている。一見悪く聞こえるけれど、いろんなジャンルを読んでみるということだそうだ。多国の作家のものを読むと、
「それぞれ生き方、価値観が全く異なる国の作品に触れるだけで、急に物事が見えてくるような気がする」とも言っている。

それからだ、と思う。

まだほんの出だしに過ぎないけれど、話し方や聞き方をひどく悩んでいた時期に八坂裕子さんの本を片っ端から読んで、「あーそうだったんだ、私の話し方にはこんな癖があったんだ」とか自分の話し方聞き方に関心を持つようになった。

タイ留学がきっかけで、仏教について理解を深めたくもなった。

その結果、私はどう変わってきているんだろう。。。まだまだこれから。

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