2007年8月26日日曜日

大切な人

今年の二月にサンに出会った。留学生活が始まってまだ一ヶ月も経たないあの時、私はひどく落ちこぼれていた。クラウスと遠距離恋愛を始めたばかりだったのに、気を持たせてしまったジェイムスと寝て、ちょうど同じ頃にサンと出会い、付き合い始めて、パヤタイステーションのそばの(改装が終わるまでの)仮のコンドミニアムでセックスをした。あの時、私はまだサンを信用していなかった。突然始まった恋愛が、長続きすると思わなかった。あの時つまり三股をかけていた。周りにひどく反感を駆られ、私の恋愛に対するだらしなさに愕然とした。ようやくけじめをつけてからは、サージやネイ、ティム、サンの友達と仲良くなり始めて、留学生活が楽しくなっていった。サンは、毎日のように電話をしてくれたし、会いたいと言ってくれた。サンとの恋愛関係がいつ終わろうとも、留学生活はサンやその友達、サンの家族が私と築いてくれたかけがえのない一年間。

昨日、サンの弟(sea)さんの誕生日会(誕生日8/26)に招待され、お好み焼きを作った。前日(welcome party)前までは、私がサンの彼女だから招待されるんだとばかり嬉しく思っていたのに、サンが突然マイたちを誘ったから、正直がっかりした。私が予想したとおり、マイはサンのお母さんとも、メイドさんとも仲良くタイ語で話していた。それが原因でだんだん私は卑しくなり、いらいらし、耐え切れず食事が終わった後に、二回も席をはずした。二回目にサンのおばさんだという人(ドゥシットホテルで働いているそうだ)が、私が涙をこらえているのに気づいて、サンが追いかけてきた。
思ったことを話したけれど、なんだか「浮いていた」。私は、かまってもらえないことが悔しかったんだ。タイ語が話せるマイを妬んでいたんだ。私よりも何でも長けているマイを妬んでいたんだ。

笑顔が素敵なマイ。
good-lookingなマイ。
タイ語が話せるマイ。
聞きたいことを素直に聞けるマイ。
話し上手なマイ。

なんでもなんでも長けているマイ。

だったら、彼女を見習おう!妬んでだけいたら、その先始まらない。私が苦手なことを克服するチャンスじゃない。

それから、sun, tim, ou, bomb, and yoshiがゲームをしながらウイスキーを全部飲み干した頃、突然サンが「you are lier, you danced with guys at rca, right?」と聞いてきた。突然のことで急に怖くなって涙が溢れ出てきて、階段を下りたけれど行き場を失って戻ってきた。その後、サンは冷たい目で問いただしてきた。
出会った当初、すくには信用できなかったけど、いつもどんな時でも傍にいてくれて、いつの間にかサンの優しさに甘え過ぎていたのは、私なんだ。本当はサンが行かないクラブに私を行かせたくなかったのに、「have fun, but dont do that too much」そう言って送り出してくれたサンを、私は裏切った。嘘をついた。私は新しい留学生のsteveと踊ったし、身体を触られても、踊り続けた。

timやbombはサンはただ酔ってあんなことを言っただけだと私をなだめてくれたけど、私はtimとbombからの優しい言葉を受け取るに及ばない。

私はサンを愛している。普段は結構仏頂面だけど、笑った時の幼げな屈託のない笑顔が好き。台所に立つ姿が好き。私の両親に会った時、しっかりお父さんの質問にも堂々と答えていた彼が好き。家族を愛している彼が好き。タイの映画を観た時に、場面場面で説明をしてくれた彼が好き。道路は必ず外側を歩こうとしてくれるサンが好き。付き合い始めた頃「同じ授業では隣の席に座る」約束を守り続けてくれているサンが好き。昨日自分が吐いた汚物を酔っ払っているのに、片付け始めたサン、翌朝がっかりした表情で掃除を始めたサン。案外神経質な(まじめな)ところは、お父さんに似ている。いびきまでお父さんに似ていた。(体格の問題か)

私はサンを愛している。留学先で始まった恋。いつどんな形で終わるか分からない不安定な恋愛だからこそ、サンがバレンタインの日に手紙に残してくれたように、I am going to do my best every minute we spend together...sun, I really love you.

最近長居をしたり、泊まったり、昨日の気まずい出来事(私だけからも知れないけど)があったけど、今日の帰り際、サンのお母さんが抱きしめてくれた。最高に嬉しかった。

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